こんにちは、たまみです。

婚活は本当にしんどい。
いいと思った相手からは既読無視のFOを食らい、無しだと思った相手からは「おーい笑」の追撃。
毎回それなりにダメージを食らうので、マッチングアプリを入れては消してを繰り返した方も少なくないと思います。
そんなブルーな気分のときにこのブログを読んで、少しでも気が紛れていただければと思っています。
第1回から第4回までイラっとする話が多かったので、今日はほんわかエピソードです。
婚活体験記⑤「早々に未来を見据えた男」30歳大手メーカー
アポ一週間前に参加したPREMIUM STATUSという怪しいハイスペ専用街コンにて、出会ったのが彼だった。
彼は誰もが知っている、関西屈指の大手メーカーに勤める30歳。
お笑いコンビ、ロザンの宇治原さんに顔とスタイルの似た(それでいて宇治原さんよりは3割ほど垢抜けない)、京大卒ではないが、関関同立よりも頭のいい大学を卒業している、ドキドキする高学歴。

立食形式の街コンに一人で来ていたところを、私得意の
「この女、ちょっと顔はちょいイマイチだけど、口下手の俺にもすごく笑顔で話しかけてくれるから、気があるのかな? まあとりあえずLINE交換しとこうかな! 作戦」
で一発KO、トントン拍子でディナーアポが決まった。
街コンでの必勝法、「顔が全て」と言ってしまえばそれで終いだがが、次点で
- 弾けるような笑顔
- コミュニケーション能力
- どんなしょうもない話も笑って聞いてあげる優しさ
が武器になる。
愛嬌のないブスより、愛嬌があってガンガン来てくれるブス!

街コンはアプリと違って、こういう点で勝負できるのが強み。
アプリに疲れたら、腕試しにぜひ一度行ってもらいたい。
女性はたいてい参加費が安いので……
とにかく、私は赤子の手をひねるように、高学歴垢抜けない30歳大手メーカー勤務メンズとのアポを取り付けたのだった。
待ち合わせは地元でいちばん大きな駅のホーム。
高学歴垢抜けないメンズ(以下、宇治原)は隣の県から1時間半かけて、はるばる私ごときに会いに来てくれた。
宇治原、サンキューな!

私は1か月に1人しか人の名前と顔を覚えられない、とんでもねえ小さい脳みそを抱えているため、相手よりも早く待ち合わせ場所に来て、宇治原から声を掛けられるのを待つ作戦に出た。

あ! たまみさん、お待たせ!
宇治原は、休日のお父さんみたいな服装で現れた。
服装に関しては賛否両論別れるとは思うが、私は「結婚後に矯正するので問題なし」と考えている。
デート中は多少、相手の垢抜けない服装に恥ずかしい思いをするかもしれないが、ファッションに興味が持てないくらいに、学生時代勉強を頑張ったんだろうと想像すると、それは最早興奮に変わる^^^^^

今日、何か食べたいものある?
ごめん、予約とかしてないんやけど、お店あいてるかな?
はい、決まったー!!
当然のように予約していない店!!

でもまあ仕方ない。
相手は阪大卒なのだから(言ってしまった)。

いえいえ! 遠いのに来てくださってありがとうございます。
あっちの方に居酒屋が沢山あるんで、歩いてみましょうか
とりあえず駅から店のある方向へ歩くことに。
途中、いくつかオシャレっぽいイタリアンなどあったが、店の価格帯が分からず躊躇……
こんなことなら、きちんと自分でも調べておくんだったな。
あまりこの辺は私自身も詳しくないのだ。
15分ほど歩いて、さあいよいよどっか入ろうぜとなった時、宇治原は男友達同士で行くのにちょうどいい感じの店を指さして「あそことか、どう?」と言った。

お……おう……

関学卒ならブチ切れていたが(4年間もチャラチャラキラキラ楽しく生きてた癖に何やってたんだ!?)、阪大卒なら何でも非常に可愛らしく思えるもの。
私は、「あー! ああいう雰囲気のお店って、絶対美味しいですよね!^^」と馬鹿みたいに賛同した。
というわけで入店。
隣との席間が異様に狭い。
スーツを着た50代くらいのオッサンたちの隣に通される。

あ……そっち座ってね
さりげなく上座を譲られる。
トゥンク
いくつか適当に注文をして、ジョッキに入ったレモンチューハイで乾杯。

ある程度の自己紹介は、前回の街コンでお互い終わらせていたため、とりあえず他愛もない雑談から入った。
宇治原はどうやら、30歳の誕生日を迎えてからというもの、親からの「いつ結婚するの?」も相まって、非常に結婚願望が強いようだった。
しかし技術職なため、職場では出会いに恵まれず、その上3~4年スパンである関西内での転勤もあり、困難を極めていると語った。
初回アポから結婚の話ができるとは、非常に幸先がいい!
宇治原みたいに容姿もそこそこ、学歴、年収もバッチリな男性が婚活に苦しむなんて理解に苦しむ。
世の中の女、見る目ねえな。
ちょっとおぼこい方が育てがいがあるんだよ!
私はニコニコしながら、馬鹿みたいにしきりに頷き話を聞いていた。

ええー! 宇治原さんみたいな方が、婚活で苦しむなんて信じられないです……
ところで、お休みの日って、何をされてるんですか?
宇治原は、「よくぞ聞いてくれた!」とばかりに目を輝かせた。

僕さ、お皿が好きなんよね!
骨董品とかやなくって、高くても1枚3,000円くらいの普通に使うようなお皿!
皿!?

今まで出会ったことのない趣味だな、と私も気になり、より深く話を聞くことにした。

出張で東京とかに行くこともあるんやけど、そのたびにそこでしか買えないようなお皿を買っちゃうんよね
そんでどんどん増えてってもうて
別に集めて飾るわけちゃうから、部屋の隅に箱で積まれていくだけなんやけどね……笑

せっかくなら使えばいいじゃないですか!
好きなお皿でご飯食べると、美味しく感じますよ!
宇治原は唐揚げをひとつ取って食べ、ちょっと考えてから答えた。

うーん、そのうち使う予定なんやけどさ、今じゃないんよね……

あ、分かった!
結婚した後に奥さんと使おうと思って、全部2枚ずつ買ってるとか?笑
「おしいな!」宇治原は笑って、こう続けた。

実は全部、4枚ずつ買ってるんよね……
奥さんと、将来つくりたい子ども2人分……笑
よ、4枚!?!?!?(クソデカ大声)

気が早すぎわろた。
私は思わず、フヒヒッ! とクッソキショい笑い方をして、慌ててチューハイを飲んで誤魔化した。
お前……お前、まだ結婚の見込みも立ってへんのに、子供の分まで含めて4枚もて、お前……

4枚セットの皿が何種類もストックされている、1DKのアパートを想像してもう、何ていうかダメだった。
そんなこんなで、「皿!」「4枚ずつ!」のイメージだけで脳が埋め尽くされたまま、その日のアポは終了。

今日はお疲れさま!
じゃあまた!
二度とこない「また!」の挨拶をして、集合場所にもなった駅の改札前で、解散することとなったのであった。
今回学んだことはこちら。
①第一印象が良くても、話を掘り下げるとちょっぴりヤベエもんが出てくる可能性がある
②とはいえ、街コンで一度話している分、アプリよりは随分と打率のいいアポが見込める
③結婚への気持ちが前に出すぎても人に引かれる
びっくりエピソードが出てきたとはいえ、非常に良い方とのアポだったと思います。
次には繋がりませんでしたが、得るもの(笑い)はあった……
というわけで、想像以上に早々に未来を見据えていた男性とのアポレポでした。

でもやっぱり、高学歴はええもんやな!

